簿記2級を一発で合格するために、どのような勉強方法が有効か?
また、試験中はどういう順序で解くのがおすすめなのかを紹介いたします。ぜひ、参考にしてください!
選べる受験方法
簿記2級の試験は「ネット試験」と「紙試験」があります。
ネット試験は、休止期間があるので注意!
2級の試験内容
2級は、新たに「工業簿記」が登場します!
3級と試験内容が異なるので注意してくださいね。
問題構成・配点
第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | |
配点 | 20点 | 20点 | 20点 | 28点 | 12点 |
- 商業簿記:第1~3問(60点分)
- 工業簿記:第4・5問(40点分)
試験時間・合格点
試験時間は、90分間(3級より30分長い)
集中力との戦いですね…。
100点満点中、70点で合格!
商業簿記
3級を受けている方は、問題ないと思いますが…
商業簿記とは、会社や事業の財務情報を記録し、分析するための方法や手法です。
第1問・第2問・第3問、各々どのような問題なのか説明します。
第1問:仕訳
仕訳:20点
5問出題され、各4点です。
- 固定資産:リース取引、減価償却など
- 債権・債務:債券の譲渡、債務の返済など
- 株式会社会計:株式の発行、株式分割・合併、株主資本の変動など
- 有価証券:取得時・売却時の計上など
その他、引当金や外貨建取引、手形取引など幅広く出題されます。
第2問:個別論点
個別論点:20点
第2問は、難易度にムラがあり、出る問題によって得点が取りづらいのが特徴です。
株主資本等変動計算書、連結会計、総勘定元帳の作成などが出題されます。
第3問:決算
決算:20点
第3問が一番難易度高いと思われます!
- 損益計算書(P/L)
- 貸借対照表(B/S)
上記のどちらかを作成するという問題がよく出ます。
3級の応用問題ではありますが、より細分化された決算書の作成と思ってください。
税効果会計が絡む処理に警戒!
- 損益計算書:貸倒引当金・減価償却
- 貸借対照表:その他有価証券
また、資料内に数字の記載がなく、推測して仕訳をし解答を導き出すという問題もありますので、過去問をたくさんして慣れるようにしましょう。
工業簿記
工業簿記とは、製造業における製品の製造原価を計算し、製造過程で発生する各種費用の管理や分析を行うための会計手法です。
第4問と第5問の特徴を紹介します。
第4問:仕訳
仕訳:12点
3問出題され、各4点です。
工業仕訳はバリエーションが少ないので、難しく考えずに自信を持って取り組んでください。
上記のように、左から右へ流れるように集計していくだけです。
①から⑤のどれかが出題されます。
計算:16点
計算問題はバリエーションが多いのですが、勘定記入系の問題が出題されやすいです。
第5問:分析
分析:12点
下記のどちらかが出題されます。
標準原価計算
- 構成:基準となる標準原価と実際原価の差を分析。
- 用途:効率改善やコスト管理。
直接原価計算
- 構成:変動費だけを原価に含め、固定費は全額費用とする。
- 用途:短期的な利益計算や経営判断。
解く順番
確実に点数が稼げる問題から解いていきましょう!
第1問 | 第4問 | 第5問 | 第2問 | 第3問 |
20/20点 | 28/28点 | 9/12点 | 10/20点 | 10/20点 |
上記の点数以上を目標にしてみましょう!
できれば、第1問・第4問は満点が理想的です。
おすすめの学習プラン
3か月で合格するためには、下記の順番で勉強をしましょう!
まずは、工業簿記から攻めましょう!
どちらも一通りざっくりとインプット期間を設け、その後は苦手なところを集中的にやっていきましょう。
受験日を決めて取り掛かるのも良いですよ。
おすすめ講座とテキスト1
以前におすすめの講座とテキストを紹介した記事があるので参考にしてください。
名前を勝手に出せないですが、投資系???のYouTuberで有名な方が、簿記はテキストのみの独学だと間違った解釈をしてしまう可能性があるので、通信講座で分からないところは徹底的に理解するまでやった方がいいと言ってました。
その方がおすすめしていた講座は「クレアール」です。
下記の記事よりご確認ください。
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