Git …耳にしたことはあるけど、イマイチ分かっていない。会社で使うことになったけど、いまいちピンときていない。
そんなあなたへ、簡単に分かりやすくまとめます!
Git とは?
Gitは、ソフトウェア開発で使われるバージョン管理システムです。
プロジェクトのコードを追跡し、変更を管理、複数の開発者が共同で作業するために使用されます。つまり、誰が・いつ・どこを・どのように変更したのか分かるということです。また、1つ前の修正前に戻すということや、2つ前の編集前に戻すなど…管理がしやすいのが、Gitということです。
ちなみに「GitHub」というものがありますが、こちらはGitの機能を使えるWebサービスです。
Gitが使えるWebサービス
Gitはツールです。
そのGitを使うには、Webサービスに登録をしなければいけません。
GitHub
Bitbucket
Azure DevOps など
Git 使用時の状況例
上記のように、5人が共同で作業をしています。修正後、リーダーが内容を確認し、問題がなければ統合します。
みんなが、各々作業していると誰が何をしているのか分かりませんよね?Gitは、データの修正内容を比較して確認できるため、リーダー中村さんは修正箇所の確認も素早くでき、またスタッフの作業状況なども把握しやすいのです。
Git 基本概念
Git の基本的な概念とコマンドを説明します。
- リポジトリ(Repository)
プロジェクトの全てのファイルとその変更履歴を保存する場所です。リポジトリはローカル(自分のPC上)とリモート(例えばGitHubなどのサーバー上)の2つがあります。 - コミット(Commit)
ファイルの変更をリポジトリに記録することです。各コミットには、変更内容を説明するメッセージが含まれます。
ゲームでいうとセーブみたいなものです。 - ブランチ(Branch)
プロジェクトの作業コピーです。新機能の開発やバグ修正を行うために、メインのコードベース(通常はmainまたはmasterブランチ)から分岐します。 - マージ(Merge)
ブランチの変更を別のブランチに統合することです。通常、作業が完了したら、作業ブランチをメインブランチにマージします。
基本的な Gitコマンド
- リポジトリの初期化
- git init
新しいGitリポジトリを作成します。
- 既存リポジトリのクローン
- git clone <リポジトリのURL>
リモートリポジトリをローカルにコピーします。
- ファイルのステージング
- git add <ファイル名>
変更されたファイルを次のコミットに含めるよう準備します。
- git add .
全ての変更をステージングするには git add . を使用します。
- コミットの作成
- git commit -m "コミットメッセージ"
ステージングされた変更をリポジトリに記録します。
- ブランチの作成と切り替え
- git branch <新しいブランチ名>
- git checkout <ブランチ名>
新しいブランチを作成し、そのブランチに切り替えます。
- git checkout -b <新しいブランチ名>
git checkout -b <新しいブランチ名> で一度に両方を行うこともできます。
- ブランチのマージ
- git checkout <マージ先のブランチ>
- git merge <マージ元のブランチ>
マージ先のブランチに切り替え、マージ元のブランチを統合します。
- リモートリポジトリへのプッシュ
- git push origin <ブランチ名>
ローカルの変更をリモートリポジトリに送信します。
- リモートリポジトリからのプル
- git pull origin <ブランチ名>
リモートリポジトリの変更をローカルリポジトリに取り込みます。
まとめ
まだまだ使えるコマンドがあるのですが、今回は基本的なものを紹介しました。
Gitは強力なツールですが、基本的なコマンドと概念を理解することで、プロジェクトのバージョン管理が大幅に簡単になります。最初はシンプルなコマンドを使って慣れ、徐々に高度な機能を学んでいくと良いでしょう。