ITパスポートは、簡単だから持っていても意味がないという人もいる中、ネットでは「持っておくといい」と言われています。果たして、本当に簡単なのか?合格率から見ていきましょう!
ITパスポートとは?
ITパスポートは、情報技術(IT)に関する基礎的な知識を測定するための資格試験です。
この試験は、日本の情報処理学会(IPA)が実施しています。コンピュータやネットワー、ク、ソフトウェア、データベース、セキュリティなど、情報技術全般にわたる基本的な知識を問うもので、これらの分野における基礎的なスキルや理解を持つことを証明することを目的としています。IT業界でのキャリアや学習の出発点として幅広く認知されています。
試験レベル
情報処理技術者試験は、難易度に準じて4レベル、12区分に分類されます。その中で「ITパスポート試験」は、レベル1の試験です。ITパスポート試験は、ITを安全に利活用するための共通的基礎知識です。情報処理技術者試験とは別に「情報処理安全確保支援士試験」は、国家資格です。
ITパスポート試験は、レベル1ということで「簡単」と言われているようです。「簡単」→「誰でも取れる」という印象から「持っていても意味がない」と感じる方もいるのかな…と思います。ですが、過去問にチャレンジした私の意見ですが、決して簡単ではないです!
試験時間・出題形式
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 多肢選択式 |
出題数 | 100問 |
合格基準
ITパスポート試験は、満点で1000点です。総合評価600点以上で合格なのですが、この総合評価というものが曲者です。
分野別の評価点がそれぞれ300点以上でないと合格となりません。
- ストラテジ:経営戦略やビジネス戦略に加え、関連する法律や規制に関する知識
- マネジメント:ITサービスの提供と管理、システム監査など対策に関する知識
- テクノロジ:コンピュータシステム、ネットワーク、セキュリティなどに関する知識
どの分野がどのくらい出るかは不明です。すべての分野で合格基準に達しなければ不合格ということになります。
ITパスポート合格率
年度 | 応募者 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2019年度 | 297,864 | 265,040 | 133,292 | 50.3% |
2020年度 | 253,159 | 231,526 | 119,495 | 51.6% |
2021年度 | 244,254 | 211,145 | 111,241 | 52.7% |
2022年度 | 146,971 | 131,788 | 77,512 | 58.8% |
2023年度 | 117,923 | 103,812 | 56,323 | 54.3% |
大体、半数の方が受かっているという感じですね。こういう風に数字に出すと、簡単ではないということが分かりますね!
2人に1人しか受かってない…。
試験日はいつ?
ITパスポート試験は、全国一斉 ○月〇日〇時~という日程ではありません。会場によって異なるのです。なぜなら、みんな同じ問題が出されるわけではないからです。
私の家から近い会場は、月に4回~6回で一日に3回(9時台・12時台・15時台)、少し遠い会場だと月に9回で一日に2回(10時台、14時台)と会場によってまちまちです。
ITパスポート試験のいいところは、勉強をしていて力がついてきたな!と思った段階で受験申請できるということです。
会場と日程の確認はコチラ
受験料と支払方法
受験料は、7,500円です。(2024年6月現在)
クレジットカード払いか、コンビニ決済を選択できます。詳しくは、コチラ
勉強開始はいつから?
もちろん個人差はありますが、100時間程度の独学で合格できると言われています。今では、インターネットを使用していない人を探す方が難しいですし、基本的な知識や常識を知っている人であれば、毎日2時間(2ヵ月程度)勉強すれば十分と言えます。
ただし、「パソコンをあまり使ったことない」「事務職に就いたことがない」となれば150時間は必要となるでしょう。何はともあれ、勉強していて自信がついたら受験申請すればよいので、焦らず自分のペースを保って勉強しましょう!