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相対参照と絶対参照 計算式の求め方[ITパスポート]

ITパスポートの試験で「$」を含んだ計算式の問いが出ることがあるので、式の求め方を覚えておきましょう!

相対参照・絶対参照とは

相対参照(Relative reference)と絶対参照(Absolute reference)は、主にスプレッドシートやプログラミングなどで使われる用語です。

  • 相対参照:セル参照が他のセルからの相対的な位置に依存する方法です。
  • 絶対参照:セル参照が固定された位置を指す方法です。一般的には、ドル記号($)を使って示します。

これらの参照方法を使うことで、セルのコピーを行った際に意図しない参照の変更を防ぎ、計算やデータ処理の正確性を保つことができます。

セル

分かっていると思いますが、セルとは…

算術演算子

加算(+)二つの数値を足す+
減算(-)一つの数値からもう一つの数値を引く-
乗算(×)二つの数値を掛け合わせる*
除算(÷)一つの数値をもう一つの数値で割る/
べき乗ある数を何回か掛け合わせる^

相対参照

縦方向に複写したとき…行のみ自動調整される
A1の式をA2に複写すると、下記のようになります。

横方向に複写したとき…列のみ自動調整される
A1の式をB1に複写すると、下記のようになります。

両方向に複写したとき…列と行が自動調整される
A1の式をB2に複写すると、下記のようになります。

相対参照とは、参照するセルがその式が書かれている位置から相対的に決まるということです。

絶対参照

行の前に「$」がくると…行が固定される
1のセルを固定すると、行は変わらず列は自動調整されます。

列の前に「$」がくると…列が固定される
AとBのセルを固定すると、列は変わらず行は自動調整されます。

列と行の前に「$」がくると…列と行の両方が固定される
AとBのセル・1のセルを固定すると、列も行も固定されます。

絶対参照とは、どのセルにコピーしても常に指定された特定のセルを参照するということです。

試験対策

試験では、表中の空白を求める問題が出ます。「セルに入る数値は?」「セルに入れる数式は?」という問いの答えを4択から選択するのですが、PC上に書き込みはできないので計算用紙を使って解く練習しておきましょう!

問題を作ってみたので、一緒に解いてみましょう!

問題

次の表は、ある商品の売上データを示しています。セルB2からセルD5に売上金額が入力されています。セルB6からセルD6には、各列の売上金額の合計を計算する式を入力します。

  1. 3月の売上金額の合計を絶対参照を使った式で表しなさい。
  2. それぞれのセル(B6, C6, D6)に表示される結果を求めなさい。

解き方と解答

まずは、1月の売り上げを出すために「B2からB5まで」を足してみましょう。

このあと、CとDの列も計算しなければいけないため、絶対参照で式を作るのであれば、行を固定するということが分かりますね!行のセルを表すのは数字です。数字の前に「$」を置いてください。

1月の計算式は = B$2+B$3+B$4+B$5
よって、3月の計算式は…

D$2+D$3+D$4+D$5

(B6, C6, D6)に表示される結果は…
B6 = 300
C6 = 400
D6 = 530  となります。

絶対参照は、アルファベットの前に「$」があれば、列が固定・数字の前に「$」があれば行が固定されると覚えておきましょう!

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